最高の夜でした。本当にありがとう。
今回で再結成4年目の公演です。
1回目は友人のAUD音、2回目は参戦、三回目はライブ配信で視聴しましたが、
今回はバンドの最高の状態だったと思います。
まぁ、待ちに待った空へを唄っていただいた贔屓の気持ちも入っていますが。
会場
会場は羽田空港に隣接するZep Haneda。
「空へ」の披露にうってつけの会場です。
会場のキャパは椅子席で1階888席。2階319席です。だからステージが近い!
チケット
料金は高めの1万5千円です。
今回のチケットは電子チケットで発券はありませんでした。スマホ画面に表示させて係員の前で指で丸を書くと使用済みになるというものです。
記念にはなりませんねぇ。
座席は記載の通りC列。前から3列目でした。
ステージ
正面左手が春日さんの立ち位置です。右手がシゲさんと右奥が玲衣さんです。
HIWATのヘッドアンプが2台、Marshallが1台。スピーカーは3台とレスリースピーカーです。電源はHIWAT1台とレスリースピーカーが入っていました。マイクもスピーカー1台に設置してあるだけだったので、他のはバックアップ用でしょうか。
セットリスト
01.Introduction
02.六月の詩
03.午前1時のスケッチ
04.Image song
05.EVEの夜(NOIZ)
06.タンジェ
07.閉ざされた町
~休憩~
08.南海航路 ~ギブソンのアコースティック(1930年代)
09.振り子のない時計 ~ストラト(オールド1)
10.きのう酒場で見た女 ~ウクレレ
11.夜の虹(カルメン・マキ) ~ストラト(オールド2)
12.カルメン・タイフーン2021
13.火の鳥
14.26の時 ~ストラト(ミントグリーン)
15.昔
16.空へ
17.メンバー紹介
18.私は風
19.LOST LOVE
■PA
会場の音質はとにかく爆音でした。私個人としては爆音過ぎて聞き辛かったです。
耳が痛く頭の中が振動するほどの爆音で、ロビーに逃げようと思ったくらいです。
他の方はどうだったんでしょうか。
あと、PAのオペレーションが気になりました。MCで上げた音量のまま曲が始まり、歌いだしたところであわてて音量を下げるようなシーンが何回かありました。
リハで確認してほしいものです。
それと、南海航路でベースのハウリングのようなもので春日さんが演奏を止めました。
ということで、会場のPAに関しては△です。
ですが、ライブ配信の音声は問題なし。
MCのボリュームの件はそのままですが、各楽器、マキさんの歌共に最高のバランスで分離も良く、このままライブアルバムにしてもらいたいほどです。唯一、ドラムの音の深みが足りない感じでした。ライブ配信のPAは◎です。
素人が偉そうなことを言ってしまいましたが、率直な感想です。
■春日さんのギター
何といっても春日さんが良かったです。
アレンジし過ぎず、オリジナル尊重度を高めた感じです。
過去3回はインプロ過ぎと感じました。
私のような古いファンは、アルバムを聞きこんでいるのでアルバムのギターソロが耳にしみついています。
メロディー、スピード感、ニュアンスすべてが重要な部分になっているのです。
ところが、インプロが過ぎると、ギタリストの指癖の行ったり来たりのようになってしまいます。そんな感想です。
これって、リッチー・ブラックモアさんやジミー・ペイジさんも同じですけど。
アルバム通り弾いてくれぇ~って叫びたくなることが多々あります。
今回は、叫ぶほどではなく、こんなアレンジも合うね。みたいな感じを受けました。
さらに、今回は表現へのこだわりを感じました。なんとギターを6本も持ち替えての演奏です。
再結成当初から持ち替えていたSGを軸に、曲に合わせて5本を持ち替えるこだわりようです。
まずは、「南海航路」で使用したギブソンのアコースティック。なんと90年前のものを借り受けたそうです。
そして、「振り子のない時計」で登場したクリームのストラト。昔から使っていたやつでしょうか。
あめ色になったヘッド、ボディもクリーム色がブラウンに変化しつつあるといったオールド感のかっこいいやつです。
右腕が当たる部分はそのブラウンが進行しておらずクリームの地が出ています。肌身は出さず使い込んできたという感じいっぱいのギターです。サウンドは緩いオーバードライブとフランジャーで枯れた良い音です。
やっぱり、春日さんにはストラトが似合うなぁって思いました。
そして一転して「きのう酒場で見た女」ではウクレレです。
マキさん曰く、春日さんがウクレレを弾きたいから演ることになった。と。
春日さんは大否定でしたが、そこへ厚見玲衣さんが、いや、今回最後だから僕が演りたい。ってことに。
そこへ、春日さんの突っ込み。えぇ~、最後って、もう少しOZやってよ(笑)。いえいえ、最終日の意味ですけど、引退になっちゃいますね。なんて楽しい会話もありました。
そして次の曲、夜の虹(カルメン・マキ)ではまたストラトに持ち替えです。
一見、ヘッドの飴色具合やボディの色合いから前のストラトかと思いきや、ボディの右腕が当たる部分もいい具合に変色が進んでいるのです。2本のオールドストラトを持ち込んだようです。スペアなのか鳴りのこだわりなのか、今回の意気込みを感じます。そして最後のギターは「26の時」で使用したミントグリーンのストラトです。
これもオールドなのかな。どんなこだわりでチョイスしているのか聞いてみたいものです。
■マキさん
高域の発声をうまくコントロールして、迫力のヴォーカルを聞かせてくれました。ホントすごい人です。
そして、今回ステージ間近で拝見しましたが、すごくきれいな方だなぁ。って改めて思いました。
NHKロックフェスティバルの映像イメージが頭の中にあるのですが、そこからきれいに年を経るとこうなるんだなぁって。
■バンドの一体感
マキさんが私は風の間奏から歌に入るタイミングを間違えて、早く「あ~私を抱いて・・・」としてしまったときにすかさず、玲衣さんは「ちゅっちゅっちゅ・・」と追従。さすがだよね。そこからの立て直しもある前提で合わせてきたのです。気づいたマキさんは、シャウトを挟んで、次のタイミングで入ってきたのですが、春日さんが真剣な目つきでマキさんの挙動を追っているんです。次にずれても合わせるぞ。という目つきです。
プロだなぁって思いましたよ。途切れることなく演奏は継続したのでした。
真剣な目つきと言えばチャッピーさんです。常に前をしっかりとみています。その目つきかっこいいです。
マキさんと春日さんの挙動を見ているのでしょう。シゲさんのアドリブの時はそっちに注力ですかね。
厚見玲衣さんの方は見ることないですね、信頼の絆ですか。
玲衣さんのダンシングしながらのキーボードプレイもホントかっこいいですね。見ているだけでノリが伝わってきます。
■カルメン・タイフーン2021
曲紹介もなく始まったインスト曲です。今回限りのセッションかもしれませんし、どんどん進化していって、アルバム収録されるかもしれません。
カルメン・タイフーンというタイトルは、1976年がんねムーンビーチの野外コンサートで披露されたインスト曲からいただいて私が勝手に命名しました。
ストリングスから始まり徐々に盛り上げて、ハードなドライブとなる曲です。途中シゲのソロが入ります。エフェクターでベース音と連動したストリングスを奏でるなど、ベース1本で多彩な表現をしています。
そしてハードなアンサンブル~しっとりストリングスとつないで、そのまま「火の鳥」が始まります。
いやぁ、素晴らしいつながりです。もうここで鳥肌。「火の鳥」は昨年から演奏されています。ドラマチックな曲ですね。